あんた、まるいもの好きだね~♪

「まるいもの」について、適当に書いています。まるいものとは、自転車、モーターサイクル、クルマ、カメラ、CD/LPとか。

■油温が上がりすぎなんよ。ぼくのVW・T-II('75)


 車検を済ませ、その時みっちり預けられたので、店もみっちり整備できたぼくのVW・T-II('75)。まあ6月の話なのですが、それ以来調子はすこぶるいい。点火系をかなり改善させたのが効いているようです。
 ただ、その代わりではないのですが、昨冬から続いている油温の過剰上昇がどうにも看過できない状態のような雰囲気があります。T-IIのエンジンは、冷却系が常識的な水冷タイプではなく空冷タイプです。今でもオートバイでチョロチョロ見かける、いわゆる走行風などでエンジンを冷やす形式で、水冷がラジエーター&ウォータージャケット内の水の温度を気にするのに対し、空冷はエンジンオイルの温度を気にする必要があります。ここの温度を確認することで、エンジンの様子を窺い知るわけです。
 それで、油冷エンジンとも呼ばれる古いポルシェほどではありませんが(オイル満載なんです)、このタイプのエンジンでの油温というのはとても重要な意味を持ちます。その油温が、前述のとおり、昨冬からどうも高いように感じる。

 具体的には、異常が気になるようになった真冬では105度に、今の季節になると115度まで達する有様です。エンジンオイルというのは、普段は例えばサラダ油のような粘性を持っていますが、一度高温に晒されると水のようにシャバシャバに変化していきます。こうなってしまうと、もはやお陀仏。素直に交換するしかありません。
 エンジンオイルが果たす(要求される)役割とは、大まかには
・潤滑
・冷却
・気密
・洗浄分散
・防錆防食
 が上げられます。
 特にぼくのT-IIのエンジンは、冷間時のピストン(リング)とシリンダー間のクリアランスが大きく、エンジンオイルがかなり粘ってくれないと圧縮などの面で不都合が生じます。
 それなのに、油温計が指す数値は115度。使っているオイルの種別は、鉱物油のシングルグレードで、鉱物油は一般的に90度以上ぐらいからその特性に変化が生じ劣化が始まると言われています。もちろん、使っていれば劣化するので100度前後であればあまり気にしませんが、どうも前と状態が違うような。
 日頃参考にしている社外編集の整備書では、その要因と考えられるオイルポンプ&ラインやサーモスタット&クーリングファンの項目が具体的に書かれていなく、それだけにあまり故障する箇所ではない、と想像も出来ますが、次のオイル定期交換時に本格的なチェックが要るかもしれません。

 気温も高いけど、油温も高いとな……。
 ああ、そう。野菜も高いですね(泣。

やかん