あんた、まるいもの好きだね~♪

「まるいもの」について、適当に書いています。まるいものとは、自転車、モーターサイクル、クルマ、カメラ、CD/LPとか。

■乗鞍号、サドルを交換


 昨年、イベント出走が決まってから慌てて組んだ、乗鞍号(シュウィン・モアブ3)。その時点では構成パーツの中でサドルのみが欠員になっており、新規購入で狙っていた商品が入手不可になってしまったこともあり、手持ちの中から一番ヒルクライムには相性が良さそうなスペシャライズド・BG(ボディジオメトリー)を他のMTBから奪って乗りました(過去記事参照12)。
 その後、「まあ来年も乗る(出走する)かねー」というぶっ飛びコメントが初出場だったお仲間から出て、それではバラすわけにはいかないー、と来年に向けて替わりのサドルを物色し続けながら、そのままにしていました。実走行で、支障がなかったのも理由です。

 しかし、ここでひとつ問題が発生しました。その発生源は、乗鞍号ではなくサドルを奪われたアイアンホース・マーベリック5.0です。
 奪われたサドルの代わりに、別のMTB、GT・RTS-3にはじめから付いていて今は使っていないベッタのモデル名不明の物を付けていました。ところが、とにかくこのサドルがオシリに合いません。よくこれで昔はXC(クロスカントリー)に出ていたなー、と感心しつつも、「マズイ、早く替えなくては。このままでは○になる!」と危機感を募らせていました。
 そのベッタとスペシャライズド・BGサドルの違いは、形状もさることながら、その肉厚感。ベッタはその名のとおり(とはまったく関係ないのですが、)ぺったぺたに薄いのに対し、スペシャライズドはパッドが厚いソフトなモデルです。マーベリック5.0はスタイル的に普段はサドルにどっしり座って乗るポジションになっているため(山じゃほとんど座りませんが)、スパルタン・サドルはとにかくツライのです。それでもマシン的には具合がいいので、ついつい乗ってしまって○への危険性が刻一刻と……。
 そんな状況でしたので、今年の乗鞍号用に急いでよりお似合いのサドルを見つけてやらねば、しかしやはり、ちょっとぱっつんぱっつん系のサドルをあてがってやりたい、という想いでウジウジ探していました。問題は、スパルタンで軽量傾向のサドルというのは、価格が比較的高いという点で、なんとか適当な線で見つけられないかと、自転車店に立ち寄ったときなどは気にしていました。

 そんな折り、半ば諦めかけていた念願だったぱっつんぱっつんサドルを、まあまあな価格でようやく購入することができました。

 ものはこちら。

 SDG(エスディージー)というアメリカの老舗で、その豊富なラインナップの中から選んだ(というか運良く入手できた)のは、TI-FLY Cというモデルです。最大のポイントは、わりかし肉厚なのに軽量ということです。先述のスペシャライズド・BGに較べればスパルタンですが、例えばロードバイク用よりは遙かにパッドが入っています。
 そして、長年の憧れであった、チタンレール!
 レールというのは、サドルの下側を走る2本の金属パイプのことで、普及モデルはほぼクロモリ(クロムモリブデン)、上のモデルになってくるとチタンやカーボンが登場してきます。
 で、一般的にチタンレールとなると、そのモデルは「軽い」、ということになります。これも、185gとまあそこそこのレベルなのではないでしょうか。
 というか、単純に“大のチタンフェチ”としては、少しでも身のまわりにTiが増えるというのは、それだけで心が打ち震えるというものです。残念ながらぼくの心はカーボンとかじゃ震えないんですね~。炭素使いは好きだけど……。


どうですか。この誇り高き文言! 最高!!

 ちなみにサイズは、265×130mmと、昨年スペシャライズドのコンセプトストアで計測してもらって推奨された143幅ではないですが、まあこの辺りは諦めます。あとは、実際に乗ってオシリが痛くならないことを願うばかりです。乗鞍はオール登坂なので、平地で試してみても最終的にはどうなるかがわからないのが不安ですね。もっとも、痛いサドルはどんなシチュエーションでも痛いんですが。
 さあ、あとは当日に向けた走り込みです。宿が昨年よりも遙かに下方にあるので、スタート地点に着くまでにへばりそう……。

 しかし、まあ。人生でホワイトサドルを付ける日がくるとは思いませんでした。すこし恥ずかしいです。

やかん