
内容的にオフィシャルに載せるのはどうかと思ったので、こっちで。
6 年ぶりの富士見パノラマでの開催となった DOWNHILL SERIES(ダウンヒルシリーズ)に参加して来ました。(2021 年 10 月 2 日(土曜)3 日(日曜))
当初はもっと前だったのですが武漢ウィルスが再流行し始めたせいで、延期となりこの時期に。告知もギリギリとなった為、参加者はそこそこに集まりましたが、この後、マウンテンバイクイベントが続くことからメーカーなどのブース出展はほとんどなく。
相変わらず意味解らずただ邪魔だけだった、Transition Bikes っていうテントはありましたけどね💢

▲トランポがこれなので、出発はとっても早い。

▲その途中でアガる自販機を発見。DOWNHILL SERIESのオフィシャルスポンサーは、Red Bullなんですけどね。

▲ここまで来れば、目的地まではあと少し!

▲現着、まだ未明で星空がとってもキレイでした。

▲車内で明けるまで仮眠して、陽が出たのでBIKEを下ろします。

▲本部テント見に行ったら、着々と準備進んでました。
それでも、このあと全日本が控えるていることもあり肩慣らしという面でか、PRO クラスはほぼフルエントリー。今回のためだけに用意された特設コースもそれに充分見合った、なかなかにカリッカリのレイアウト。金曜日から現地入りしていたエンデューロバイクとダウンヒルバイクを選べるファクトリー陣営は、ほとんどがダウンヒルバイクを選択していました。

▲リフト動く前、下から歩いて見に行くのはOKだったので、下部のみコースウォーク。

▲噂通りのエグさでした😨
【ダウンヒル】DOWNHILL SERIES(ダウンヒルシリーズ)2021年第4戦富士見パノラマ大会限定コースのウォーク(一部)
“国内レースでダウンヒルバイクを選択する”、
もうこれだけで、今回の大会は成功だったと思います。国内には、オフィシャル的な何故か日本のレースなのにフランス語の Coupe du Japon という大会がありますが(海外からはこのネーミング、めっちゃ馬鹿にされてる)、前回の大会はコース選択を大きく誤り、酷い田植え状態に。
BIKE の選択ができるチームは、エンデューロバイクや、29 インチのフレームに 27.5 インチタイヤを履いてどーにかクリアランスを確保しようと腐心したようですが、当然、そんな選択肢のないアマチュアは大苦戦どころかもうレースにすらならない。
こんなのが国内最高峰レースを謳ってるのだから、そりゃ益々、日本国内でダウンヒルバイクが売れる訳ないんですよ。もちろん、日々エンデューロバイクの性能がアップし、大抵のコースは攻略できるし幅の広さに於いてはダウンヒルバイクより圧倒的に優れてます。
自宅に 1 台しか置いておけない家庭はエンデューロバイクになるでしょうが、ダウンヒルバイクにはダウンヒルバイクなりのやはり固有の特徴がたくさんあるし、魅力や楽しさもあります。それを十全に発揮できる今回の『特設コース』は、“ノーミス”で走りきれればめっちゃ最高でした。

▲受け付け済ませて、ゼッケン貰いました。名付けて、「崖下1逝9く4よ❗」。
ただ、それだけに怪我人がゼロという訳にはいかず、救急搬送もありました。でも、競技の特性上、これは仕方がありません。もちろんゼロが理想ですが、土曜日曜の 2 日間のみの試走で 1 番を決める国際準拠のフォーマットなので、この限られた時間で適応できなければミスの確率は上がります。

▲タイムドセッションは、翌日のスタート順を決める為のタイム計測です。

▲改修された第4リフトを使って上がった場所からすこし下ると、スタートエリア。
レース期間中から、「このコースは常設にして欲しい」という声が多くありましたが、だから自分はこの意見には大いに反対です。今回のデンジャラス(でも楽しい)コースを常設にしたら、
- 荒れる
- けが人続出
- 結果、冬のスキー場運営に支障が出るかもしれない(あくまでも貸してもらってるのよ)
そして何より、ワールドカップ参戦の習慣として、短い時間で誰もが走ったことのないコースを「せーの」で走り、なるたけ早くそのコースに順応してイチバンを決める、という基準に身体が適応しないからです。

▲なかなかコースを覚えられず、苦戦。

▲第4リフトを下りた付近にある撮影スポットで、記念写真📷⭐
いくらヘヴィなコースでも散々走り込んでて、「うぇい〜、オレが1番だぜー」なんて天狗になっても、世界に出たら爪の垢ほども通用しません。誰もがイコールコンディションで、その中で瞬時に適応して安定した結果を出せる若手を育成していくには、今回のようなスポットコースが大切です。

▲土曜の時点で、かなり転倒を喫しました……💧


▲雨振らなくてヨカツタ……。
なので、この特設コースは今回これっきりで、また来年やる時まで封印。そうすれば、例えほぼ同じルートを使ったとしても、その 1 年間で自然の地形や情報は大きく変わり、ただでさえ今回の 2 日間でもラインの選択肢が多かったコースは、また再び参加者に(良い)牙を剥いてくると思います。
また、そうなれば前年の噂が広まり、「あそこ走るんならダウンヒルバイク必要だよね」、となり国内でもうちっとは売れると思います。


もちろん、武漢ウィルスの影響による世界的なスポーツサイクル需要増とそれに反比例する生産力の大幅な低下により、どれだけ日本国内で買える球数があるかは不安要素ですが。(そういう意味では専売でやってる代理店の BIKE の方が多かったです。片手間でやってる代理店のブランドは、そもそも買えないので。)
まあ、もし来年の開催があれば、老婆心ながらに以下を推奨します。
- 29 インチ(そんなに旋回がないので前後 29 でいいと思います)
- 太いタイヤ
- チューブレス仕様
- 馴れればビンディングシステム
- もちろんダウンヒルバイク
- 雨用タイヤは用意しておいた方がいい(降ったら悪名名高いスイスのシャンペリー化するのは明白なので)
- ゴーグルのレンズは、明暗がくっきりするタイプに(アンバー、パーシモン系)
ですかね。自分は、この中でビンディングしか対応してなかったので死ぬ思いをしました。特に、初見のコースでラインも豊富だった為、ゴーグルのレンズは反省です(モトクロスではあまり気にしないから)。
ちなみに、自分はコースを覚えるのが大苦手で、ひとの 8 倍は練習しないと覚えられません。今回、これが当然、かなりの悪さをし、最後の最後までコースを覚えられませんでした。

▲ダウンヒルの計測は独特で、そういう意味でも前日のタイムドセッションが良い経験に。

▲このモトパンは、さすがに今回で終了。充分、元採った!

▲1日目の格好。タイムドセッション終了の瞬間。
また、帰宅してからいくつか上がっていた動画を見たのですが、速い人はラインがかなり違う。もちろん BIKE の違いはありますが、それでも、当日、試してみることすらしなかった(気が付いてない)ラインもあり、下見とはまた違う習慣付けのなさを痛感しました。
それは、コースの途中で BIKE を脇に置いての他人のラインを見る、というものです。自分は割りかし、「とにかくコースに順応しよう」の意識が強く、何本もコースをスタートからゴールまで走る、を繰り返しがちなのですが、ゴンドラやリフトで上がるダウンヒル競技では、この回数は限られてきます。何周もできるモトクロスならそれもいいかもしれませんが、トータル数回しかコースインできないのに、この習慣は悪習でしかありませんでした。

▲優勝者予想は、ハズした……。

▲スタート時間が15分後ろにズレたの知らず、14時目指して上がってしまって、待ち時間、寒かったです。
この後上げてある動画観てもらうと解りますが、先行した PRO ライダーですら BIKE を置いて他人のラインを観察しています。自分はこれを一切やらなかったから、たいへんな痛い目に遭いました。なにせ、この 2 日間だけで 1 シーズン分の転倒、前転、一本背負いをくらいましたからね……💧
【ダウンヒル】2021 DOWNHILL SERIES(ダウンヒルシリーズ) #4 富士見パノラマリゾート限定コースの練習走行(3日/日曜)■ぷち編集版
次回、こういった機会あったら、落ち着いて他人のラインをよく観察して学習しようと思います。
だって、「急いで何本も走って覚えよう」と勇んだのに前述の理由もあり、土曜日練習 2 本、タイムドセッション(タイム計測しての翌日の出走順決め)1 本のみ。
日曜日も同じ。転倒を繰り返して体力を奪われ精神が疲弊し、また、「これ以上転倒をするとそもそも BIKE が壊れ本番を走れなくなる」、と判断する惨状になったからです。

▲前日しか撮れない阿呆アホカット。でも、やっぱり真ん中は1番高くて、気っ持ちいぃ〜❗❗
きっと、よく下見というより他のひとの走行を観察してたら、こういう結果にはならなかったと思います。
まあ、この BIKE で色々言うな、ではありますが。

フロントサスは QR の 100 mm、タイヤは 26 インチのパーク用、フロントギヤは 3 枚のまま。PRO の井手川 直樹選手を以ってして、「タイヤはやばい」「ブロックも含めて、29 インチじゃないと……」と呆れられました💧
これにはちょこっと理由があって、設定された特設コースに対し、敢えて無謀とも言える BIKE 仕様で意図的に挑みました。最終ランは 1 局集中してのノーミスで走り切りましたが、もちろん、タイムはとんでもない
。破損も何箇所かありました。
でもこれは、「スポーツ仕様入り口のマウンテンバイクでもダウンヒル楽しめるんだよ!」、という証明を身を以て実践したかったからなのです。
みんながみんな、いきなり高価なダウンヒルバイクを買える訳ではないですし、日頃から、スタンドもない、カゴもない、ライトもない、その 🚲 何の役に立つの? と家族に嫌味を言われても、「ホラ、スポーツだよ!」と言えるじゃないですか(ドヤ顔)。
結果、大怪我なくの報告ができて良かったと思います。(馴染みの店は後でTELで、「だってドライだったんでしょ?」、と類友発言を……。)

▲ゴールエリア付近に用意された工具類。参加者は誰でも使うことが可能。間口広げる努力です。

▲ところが、ハプニングが。

▲ゴールラインからストップエリアまでが短く、止まりきれない選手が続出。

▲そのうちのひとりがこの工具箱に激突して、ぷち惨事に。ちなみに、自分もBIKEの都合、めいいっぱい漕ぐと100%止まれないので、まったくペダリングできませんでした。日曜日は少し延長されましたが、それでも足りない。次回、対策望みます。

▲2日目の格好。本番フィニッシュの瞬間。もっと、漕ぎたかった。

▲珍しいアサートンレーシングのBIKE。訊けば直販だそうで、メインフレームがカーボン、ヘッドなどのラグ部が3Dプリントのチタン製というハイブリッドとか。大丈夫なんかい……。

▲2日間通して、とても良い天候に恵まれました。とにかくよかったー。

▲転倒やチェーンが外れる(落ちる)トラブルにより、散々な結果に。

▲PRO、速えぇ〜。

▲ダウンヒルレースは、リバーススタートと言って事前のタイム計測で1番遅いひとが本番は最初のスタートとなります。やはり珍しいので、戸惑ってる参加者いましたね。WRCなどでは一般的ですが。


▲昔っから使っているアクションカムは、度重なるクラッシュでお陀仏したかもしれません。猛烈に不調になり、動画は1本しか撮れていませんでした😭




▲今回大会で目視した限り、ハードテイルは自分含め、3人のみ。このひと、めっちゃ速かった。

▲フロントサスはシングルクラウンなのに、なんと160mmとか❗

▲個人的に、ハードテイルで今回のコースはフラペの方が乗りやすかったです。

▲自分も使ってますが、マグラブレーキやはり良いです。大いに助けられました。

▲リアル草が生えるとは、このことでしょうか……。
━終わりよければすべてよし。

▲せめてLastの集合写真だけはノーマスクでやって欲しかった。前回の北海道ラウンドをノーマスクで撮影したら、ボロクソ叩かれんだと。マスクケーサツとか、ほんとクソです💢
■参戦車両
Specifications
Frame / IRON HORSE MAVERICK 5.0
Fork / RockShox REVELATION 100 mm
Handlebar / fireeye .75 calibar
Stem / FUNN MHf
Grips / HONDA CR
Crankarms / Shimano Deore XT
Chain ring / Shimano 3s
Chainguide / Shimano
Bottom Bracket / Shimano HOLLOWTECH II
Shifter / SRAM SX4
Front Derailleur / Shimano C050
Rear Derailleur / SRAM SX4 8s
Cassette / SRAM ●-● 8-speed
Brakes / MAGURA MT4 with 1-Finger HC 160 / 160mm
Hubs / unknown
Rim / Freedom MBX 2.4 disc 26"
Tires / HALO TWIN RAIL 2.2" / 2.2"
Seat / SDG APOLLO
Seatpost / unknown
Pedals / STRAITLINE Amp Platform Pedals
Size / 15.5"
Bottle cages / TIME & GOLDWIN
Purpose / DJ
やかん